私が減塩生活を始めたのは、自分が体調を崩したことがきっかけでした。仕事に明け暮れる生活をしていた矢先、ある日突然、私の心臓は止まりました。もう助からないと言われながらも生還し、鉄の女と呼ばれていた生活は一変しましたが、それでも私は助かりました。

治療のひとつとして指示されたのは1日塩分6gの食事制限。体重も30キロ台になり、治療中の寝たきりで筋力も失い歩くことも以前のようにはできなくなっていました。あわや家族の突然死という危機に直面した夫も、すっかり痩せ細っていました。食べなきゃ、と思いました。食べて元気にならなきゃ。ただ、もともと食べることが好きだっただけに、減塩による薄味の味気ない料理に食事中の会話も減っていきました。そこでフレンチシェフの助けを借り、たとえ減塩でもおいしいことはもちろん、以前のように食を楽しむことができて家族が笑顔を取り戻せる、そんな料理を作ろうと研究を始めたのです。

しばらくすると、出した料理に「わあ!」の歓声が上がるようになり、「おいしい」の声が食卓に戻ってきました。その頃の私たちにとって、料理は病気からの再出発を感じさせてくれるものでした。そしてしだいに塩分制限だけでなく、とるべき栄養、素材の効果的な組み合わせ、避けるべき食材など、心臓と身体がよろこぶ食をさまざま試しては実践していきました。すると今まであった原因不明の不調も感じなくなってきたのと同時に、浮腫むこともなくなり身体が軽くなってきてどんどん体力を取り戻していったのです。

その矢先です。それまで私を心配する側にいた親しい仲間が脳卒中で突然倒れました。祈りは届かず1人は他界し、1人は輝かしいキャリアを中断することになりました。亡くなった同僚はまだ40代になったばかり。再三にわたり高血圧を指摘されていました。
人生100年時代といわれます。医療の進化で本当に人は長く生きられるようになりました。ただし、それを謳歌できるかどうかはあなたが健康でいればの話。
日本人の死因のトップは、1位:癌 2位:心疾患 3位:老衰 4位:脳疾患
癌はさまざまな臓器に発生するものです。だから臓器としての死因のトップは心臓、そして脳。毎年31万人余りの人がこの心疾患と脳血管疾患で亡くなっています。しかもそのうち4人に1人が発症から24時間以内、つまり突然亡くなっていく。1日に200人。こうしている間にも7分に1人が日本のどこかで心臓突然死で亡くなっているのです。
突然愛する人を失う。それがこの心臓と脳に共通する怖いところ。しかし、もう1つの共通点があります。どちらも、ある程度予防が可能だということ。その予防法の1つが食事です。

高い塩分量の食生活を続けていると高血圧を発症し、やがて取り返しのつかない悲しい出来事が起きてしまう確率が高まります。そしてこの危険な食生活は遺伝するため、家族の誰か、ではなく家族全員を危険なリスクに晒すことになります。
現に日本人は、世界保健機関WHOが健康成人に推奨する1日塩分量5gの2倍の塩分量を平均してとっています。減塩は病気の人だけがすればいいものではない。今はまだ健康なあなたにも、未来を持つ子供にとっても必要なことです。
もっとおいしく、たのしく。塩分との上手なつきあいかたを届けたい。その思いからたどり着いたのがフレンチの知恵をそそいだ、ソルトフリーでした。大丈夫。口福はそのままです。あなたとあなたの大事な家族の未来のために始めてみませんか。
BONDING HEARTS 代表 KAKO(カコ)

私のキッチン
ボンディングハートのソルトフリーな料理は、いたって普通のキッチンから生まれています。

My Kitchen
私の愛用道具
特別な道具は何もないです。強いていえばこれら。

My Tools
私の食卓
大輪の花が好き。食事をする部屋にはいつも置いてあります。以前は植物は片っ端から枯らしてましたが病気して以降、なぜか育てられるようになりました。

My Dining Room